山口高等商業学校校歌に「基(もとい)を文化の 遠きにおきて」と謳われているとおり、経済学部、そして山口大学は、文化12年(1815年)、萩藩士上田鳳陽先生が創設された「山口講堂」に始まります。
このため、昭和2年(1927年)1月には「山口高等商業学校同窓会」は、上田鳳陽先生に因み「鳳陽会」と改称され、今日に至っています。
上田鳳陽先生は、嘉永6年(1853年)12月8日に長逝されました。祥月命日であるこの12月8日には、毎年、鳳陽会山口支部が「鳳陽忌」を執り行ってきました。昨年、令和6年(2024年)にも、12月8日(日)、第171回目となる「鳳陽忌」が山口市大内御堀の乗福寺境内で厳かに執り行われました。
出席者は、本堂裏にある上田鳳陽先生のお墓の前に集合。急に降ってきた冷たい小雨が止んだ午前7時、乗福寺の五十部至順住職(第85世)の読経の中、順番に焼香を行いました。
乗福寺は、正和元年(1312年)、大内氏第22代弘重が創建し、重弘の没後はその菩提寺となった臨済宗南禅寺派の古寺で、幕末には、坂本龍馬が長州藩士と密談を行ったお寺としても伝えられています。
出席者は、例年であれば散っている境内の樹々の見事な紅葉をしばらく愛でた後、散会しました。
「鳳陽忌」には、山口大学から総務企画部総務課(基金事務局)の河端泰廣副課長、中尾淑乃学長特命補佐及び経済学部から有村貞則学部長、福岡和子事務長、また、鳳陽会からは、山口支部の濱田泰(学26)支部長、重政一慶(学50)総務幹事及び石畠克幸(学26)鳳陽会事務局長の計7名が出席しました。