大内御堀(現在の山口市宮島町)で白外郎商を営んでいた福田文吉郎氏(福田百合子中原中也記念館名誉館長の曾祖父)が、江戸末期、安政5年(1855年)、同家の敷地内に建立し、長年大切に保存されてきた上田鳳陽先生の業績を称える顕彰碑を、学生教育に役立てて欲しいという福田家のご意向を受けて、このたび山口大学で譲り受けることになり、山口大学共通教育棟の1階玄関ホールに移設されました。
1月12日(水)には、除幕式も執り行われ、顕彰碑がお披露目されました。除幕式には、来賓として、顕彰碑を寄贈した福田家の現当主福田理穂様、福田百合子中原中也記念館名誉館長とともに、一般社団法人鳳陽会からも、松永昭博(学21)理事長が出席しました。
顕彰碑には、「山口講堂」を興し、山口大学、そして経済学部の礎を築いた上田鳳陽先生の学問への飽くなき探究心や終生友を大切にされていたその人となりが良く表されています。
山口大学の学生や教職員の皆さんがこの上田鳳陽先生の顕彰碑を目の当たりにして、これまでの山口大学、経済学部の歴史を身近に感じ、誇りにしてくれることを期待しています。